History

トールはアルバート・トールという一人の男のビジョン、努力、そして馬と馬車から始まりました。

トールは、アルバート・トールが1888年に馬車で石炭を運ぶ事業を始めた時にオーストラリアのニューカッスル市で設立されました。  このような小さな始まりから、一つの輸送会社ができたのです。 アルバートが1958年に95歳で亡くなるまでに、5つの拠点で多数のトラックを運営するまでになりました。

アルバート・トール亡き後

アルバートが設立した事業は、1959年にナショナルミネラルズ社に買収され、トール家の手を離れました。 その後10年間、鉱業複合企業であるペコ・ウォルゼンドの一部となり、同社のオペレーションに関わる輸送業務をトールの事業が担いました。 ペコ・ウォルゼンドのもと、トールは全国的なキャリアに成長しました。

新しいオーナーが事業を統合し、コンテナ輸送に拡大したため、後に社名がトール-チャドウィックに変更されました。 1980年代半ばには、トール-チャドウィックは主要都市周辺におけるオーストラリア最大規模の輸送会社になっていました。

近年に入って

1986年には、トールは経営陣に自社買収され、当時の社長ポール・リトルそしてトールの初代会長であるピーター・ローソーンがその指揮を執っていました。 彼らは戦略的位置にある小規模の運送会社を買収することで、事業を成長させるという明確なビジョンを持っていました。

現代におけるトールの成長、拡大は、1993年に同チームによりオーストラリア株式市場(ASX)に同社が上場したときから本格化しました。

ASX上場後、事業拡大及び戦略的買収プログラムを通じて、事業活動範囲とサービス能力を段階的に積み上げていき、お客様の包括的なエンドツーエンドロジスティクスへの需要の高まりに応えていきました。 その過程において、トールはアジア太平洋地域における総合ロジスティクスサービスの大手プロバイダとなり、約40,000人の社員を50ヶ国以上1,200を超える拠点で雇用するまでに至りました。 2014年における年間売上高は87億豪ドルでした。

日本郵便との新しい未来


2015年2月18日、トールの役員会は世界最大規模の会社の1つである日本郵便がトールの全株式を取得することに同意したことを発表しました。日本郵便は、トールにグローバル展開の拡大を期待したのです。

トールの株主からの反応は非常に好意的であり、2015年5月13日の投票で買収が圧倒的に支持されました。

2015年5月28日に、トールは正式に日本郵政の一部門になりました。 トールの本部は今でもメルボルンにあり、トールのブランドを保っています。 そして、日本郵便のサポートを受けながらグローバルな成長を今も続けています。

1888年に馬車で石炭を運んでいた当初から確かな躍進をトールは果たしてきたのです。